ジョアンナメイシー・核ストレス核の問題を個人の意識の成長へ導いているジョアンナメイシーという人がいる。 星川淳の地球生活から紹介。 1孤立と疎外 危機的状況にどこかで気づきながら、何ごともないかのような日常を送るという根源的な「うそ」によって、人びとは互いに気まずくなり、孤立し、疎外されてしまう。 2代償行動 この異常な事態から目をそらし、その反動のように刹那的な享楽にひたる。グルメ、ブランド、リッチ指向ほか、「飽食」「金満」などと形容される。 3消極性 1の孤立化と核をめぐる状況に対する無力感から、あとは専門家にまかせるからどうにでもなれといった消極性が、とくに政治面でいわゆる強い政治家、強い政府の台頭を招き、上からのコントロールを容易にする。 4破壊的行動 抑圧された絶望は、消極的自暴自棄からさらに過激な破壊性に発展しやすい。世界的な暴力犯罪や残虐事件の急増、子どもどうしの「いじめ」や校内・家庭内暴力、この破壊性は自己破壊としてもあらわれ、ドラッグ・アルコールヘの耽溺や自殺も深いかかわりあいをもつ。 5投射 絶望や痛みを認知しないまま放置すると、ユングのいう「シャドー(影)の投射」が起こって外部に身代わりを求め、他者に対する怒りとなってあらわれる。怒りや憎悪が国際関係にも増幅されて、相互理解や軍縮・核廃絶を妨げている。 6情報拒否 耐えがたい状況に関する情報をシャットアウトする。個人レベルでは核や環境破壊の問題に関心を示さず、新聞・テレビなどの報道を見ないといった拒否反応がある。 7能力低下 一般に、ストレスにさらされた生体は本来の能力を発揮できなくなってゆく。強い感情の抑圧は、人間の思考能力はもちろん生命力自体まで低下させる。先進諸国における労働能力と学力の著しい低下、学童の体力低下、成人の生殖力低下など 8憔惇(バーンアウト) 〈核〉はもとより、地球上の総体的危機状況を自覚した人びとにあらわれやすい。悲劇的なデータを知れば知るほどその重みに圧迫され、さらに自分の無力さや努力不足に対する苛立ちが重なって、その苦しみをうまく表出できないまま憔惇してゆく。 9無力感 〈核〉という形でひとつどうにもならないことがあると、それが政治的・社会的・経済的・生態学的その他数多くの無力感につながってゆく。 自分の肉体感覚との繋がりが悪く、体の声を聞くことが出来ない人がいる。心と体のネットワークが繋がると様々な感覚が痛みや怒り、哀しみとして湧き上がってくることがある。個人と地球環境の間でもいのちのネットワークが繋がれば同じ様なことが起きてくるがそれは絶たれていた繋がりを取り戻す自然治癒のプロセスなのだ。 1,世界に対する痛みを感じることは自然で健康な事である。 〈核〉をはじめとする全地球的な危機状況を前にして、恐怖、怒り、悲しみ、罪悪感といった感情を抱くのは、ごく正常で人間的な反応だ。これを認め、多くの人とそれを共有することは、この痛みや苦しみのユニークな質(人類史・地球史的な意味で)を発見する第一歩である。 2この痛みは拒絶するからこそ病変する 抑圧された痛みや恐怖がどのような結果をもたらすかは、「核ストレス症候群」によくあらわれている。痛みも他のあらゆる感情同様ダイナミックで流動的なものであり、ひとたびトータルに経験されれば内的変容をとずる。 3情報だけでは不十分 「核の公案」は単に事実やデータを知るだけでは通過できない。心理的・感情的なものを含めた"全実存的〃直面が必要とされ、わたしたちがそのような自然で正常な全的反応を呼び起こせるかどうかが鍵となる 4抑圧された感覚を解放するとエネルギーが湧き出し、心が澄みわたる 心理学でいう「カタルシス(発散浄化)」。抑圧という〃むり"に費やされていたエネルギーは、その内容が表面化され、外化されるとともに本来の自由さを取り戻し、それにしたがって心身はリフレッシュされる。 5世界に対する痛みが解き放たれると、より大きないのちの織物との結ぴつきが回復する 個としてのわたしたち自身、種としての人類、そしてガイア全体を巻き込んだ核ストレスの特殊性によって、このストレスの解消は自動的に全生命の関係性・相互依存性のネットワークヘのめざめにつながり、わたしたちをいのちの根源に触れさせてくれる ***************************** グリーンピース核問題 http://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/ |